じんましん
急に皮膚が赤く盛り上がり、強い痒みを伴うじんましんは、日常生活において非常に身近な皮膚症状の一つです。さいたま市大宮区に位置する中山クリニックでは、地域にお住まいの皆さんの健康を守るため、内科的な視点からアレルギー症状のケアを行っております。
じんましんの症状は数時間から1日以内に消えることが多いですが、中には数週間にわたって繰り返す慢性的なケースも存在します。当院では「日本内科学会認定総合内科専門医」および「日本循環器学会認定循環器専門医」としての経験を活かし、単なる皮膚のトラブルとしてだけでなく、全身の健康状態を考慮した診察を行っております。
アレルギー性の反応はもちろんのこと、精神的なストレスや内臓疾患が関わっている場合もあるため、原因の特定と適切な対処が重要です。大宮駅西口からバスで通いやすい立地にありますので、急な痒みや腫れでお困りの際は、どうぞお早めにご相談ください。
じんましんの原因
じんましんは、皮膚の層にある肥満細胞(マスト細胞)から「ヒスタミン」という物質が放出されることで起こります。このヒスタミンが血管や神経を刺激することで、皮膚の腫れや痒みが引き起こされるのです。
原因は多岐にわたりますが、大きく分けると特定の刺激によって起こる「刺激誘発型」と、明らかな原因が特定できない「特発性」に分類されます。臨床現場では原因がはっきりしない特発性のケースが約7割以上を占めるとされています。
物理的な刺激によるもの
私たちの身の回りにある物理的な要因が引き金となり、じんましんが発症することがあります。これらは日常生活の些細な動作や環境の変化に関連しているため、ご自身で原因に気づくこともあります。
- 機械的じんましん・・ベルトや下着による摩擦、重い荷物を持った際の圧迫などで起こります。
- 寒冷じんましん・・冷たい風や水、冷房の風などが皮膚に触れた際に発症します。
- 温熱じんましん・・お風呂やストーブなどの熱いものに触れた際に現れる反応です。
- 日光じんましん・・太陽光(特に紫外線)を浴びた直後に皮膚が赤く腫れます。
アレルギーによるもの
特定の物質を摂取したり触れたりした際に、免疫システムが過剰に反応して起こるタイプです。食べ物や薬品が代表的ですが、人によっては植物や動物の毛なども原因となります。
- 食物性アレルギー・・サバやエビ、カニ、ソバ、卵などが代表的ですが、大人になってから発症することもあります。
- 薬剤性アレルギー・・解熱鎮痛剤や抗生物質など、特定の薬を服用した後に全身に症状が出ることがあります。
- ラテックスアレルギー・・天然ゴム製品に触れることで痒みや腫れが生じるタイプです。
その他の特殊な原因
汗や精神的な負荷が関係するじんましんも存在します。これらは一般的なアレルギー検査では判明しないことが多いため、症状が出るタイミングを把握することが診断のヒントになります。
コリン性じんましん
運動や入浴、緊張などで体温が上昇し、発汗刺激が加わった際に現れるじんましんです。1つひとつの膨らみが小さく、チクチクとした痛みを感じることが特徴です。
心因性じんましん
強いストレスや過労が蓄積しているときに症状が出やすくなることがあります。精神的な疲れが自律神経に影響し、肥満細胞を不安定にさせることが原因と考えられています。
じんましんによって引き起こされる病気
じんましんは皮膚だけの問題にとどまらず、時に全身に深刻な影響を及ぼすことがあります。特に呼吸器や循環器に症状が及ぶ場合は、命に関わる危険性があるため注意が必要です。
アナフィラキシーショック
短時間のうちに全身に激しいアレルギー反応が現れる状態です。じんましんに加えて、息苦しさや血圧低下、意識障害を伴うことがあります。
当院では「日本循環器学会認定循環器専門医」が在籍しており、血圧の急激な変化や不整脈などの症状にも迅速に対応できる体制を整えています。万が一、痒みと一緒に動悸や息苦しさを感じた場合は、すぐにご連絡ください。
血管性浮腫(クインケ浮腫)
皮膚の深い部分が腫れる症状で、主に唇やまぶたが大きく膨れ上がります。通常のじんましんのような痒みは少なく、腫れが数日間続くことが特徴です。
これが喉の粘膜に起こると気道が塞がり、窒息の恐れがあるため非常に危険です。声が枯れたり、飲み込みにくさを感じたりした場合は緊急の処置が必要です。
内科的疾患に伴うもの
なかなか治らない慢性的なじんましんの背景には、他の内科的な疾患が隠れている場合があります。皮膚の症状が全身の不調を知らせるサインとなっていることもあるのです。
- 甲状腺疾患・・バセドウ病や橋本病などの甲状腺機能の異常に伴い、じんましんが出やすくなることがあります。
- 膠原病・・全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患の症状の一部として現れることがあります。
- ウイルス性肝炎・・肝機能の低下により、皮膚の痒みや反応が生じる場合があります。
当院では糖尿病内科も標榜しており、生活習慣病が全身の免疫に与える影響も考慮した診察を行っております。
詳細については「生活習慣病」のページを参照してください。
じんましんの処置や治療法
じんましん治療の基本は、原因となっている刺激を取り除くことと、薬物療法によって症状を抑えることの2柱となります。当院では患者さんのライフスタイルに合わせた治療計画を提案いたします。
薬物療法(飲み薬)
ヒスタミンの働きを抑える抗ヒスタミン薬の内服が治療の中心です。最近の薬は眠気などの副作用が抑えられており、仕事や勉強への影響を最小限にしながら治療を続けることができます。
症状が強い場合には、一時的にステロイド薬を併用したり、異なる種類の抗ヒスタミン薬を組み合わせたりして調整を行います。医師の指示に従い、症状が消えた後も一定期間は服用を続けることが再発防止の鍵となります。
日常生活でのセルフケア
お薬だけでなく、日々の生活環境を整えることも非常に重要です。皮膚への刺激を避け、自律神経のバランスを保つことで、症状が出にくい体づくりを目指します。
- 患部を冷やす・・痒みが強いときは冷たいタオルなどで冷やすと、血管が収縮してヒスタミンの放出が抑えられます。
- 刺激物を避ける・・辛いものやアルコールは血行を促進し、痒みを増強させるため、症状が出ている間は控えましょう。
- 入浴を短くする・・熱いお湯に浸かると体温が上がり、じんましんが悪化することが多いため、ぬるめのシャワー程度に留めます。
- 十分な睡眠・・過労や睡眠不足は免疫バランスを乱す大きな要因となります。
原因の特定と回避
何が刺激になっているのかを把握するため、症状が出た直前の食事や行動、環境の変化を記録していただくことがあります。血液検査などのアレルギー検査を行うこともありますが、すべての原因が判明するわけではないことをご理解ください。
じんましんについてのよくある質問
Q1. じんましんは他人にうつりますか?
A1. じんましんはアレルギー反応や物理的な刺激によって起こるものであり、ウイルスや細菌による感染症ではありません。そのため、家族や周囲の人にうつる心配は全くありません。
Q2. 子供にじんましんが出たとき、すぐに受診すべきですか?
A2. 痒みだけでなく、ゼーゼーという呼吸音、顔色の悪さ、嘔吐などがある場合はアナフィラキシーの可能性があるため、至急受診が必要です。皮膚の症状だけで、お子さんが元気にしている場合は、冷やして様子を見ながら通常の診療時間内にご相談ください。
Q3. お酒を飲むと必ずじんましんが出ますが、禁酒が必要ですか?
A3. アルコールそのものに対するアレルギーのほかに、血管が広がることで症状が出やすくなっている可能性があります。症状が頻発する場合は、一度原因を調べるために診察を受けることをお勧めします。
Q4. じんましんと湿疹の違いは何ですか?
A4. じんましんは数時間から長くても1日以内に跡を残さず消えるのが特徴です。一方で湿疹は、皮膚がカサついたり、ブツブツとした状態が数日間続き、皮がむけたりすることもあります。
Q5. ストレスだけでじんましんが出ることはありますか?
A5. はい、あります。身体的な疲れや精神的な負担が蓄積すると、皮膚の細胞が敏感になり、普段は何でもない刺激に対しても過剰に反応してじんましんを発症することがあります。
院長より
さいたま市大宮区の上小町にある中山クリニックのホームページをご覧いただきありがとうございます。急に現れる激しい痒みや皮膚の腫れは、ご本人にとって非常に不安なものだと思います。
当院では「日本内科学会認定総合内科専門医」としての幅広い知識と、「日本循環器学会認定循環器専門医」としての専門性を活かし、患者さんの全身状態を丁寧に確認することを心がけています。じんましんは単なる皮膚の病気と思われがちですが、実はその裏に高血圧や糖尿病、あるいは心臓への負担といった背景が関わっている場合も少なくありません。
特に、循環器疾患や生活習慣病の持病をお持ちの方は、使用するお薬の飲み合わせなども考慮する必要があります。当院では「日本糖尿病協会糖尿病認定医」や「日本糖尿病療養指導士」も在勤しており、食事内容を含めた多角的なアドバイスが可能です。
大宮駅西口からバスで1分という便利な場所にありますので、お仕事帰りやお買い物のついでにもお立ち寄りいただけます。「こんな些細な痒みで相談してもいいのかな」と迷われる必要はありません。まずは気軽にお話を聞かせてください。
